◆インプラントの今日までの歴史

歯失ってしまった時、現在世界で注目されている治療法として、人工歯根を埋め込み修復する新しい治療法がインプラントです。
自然の歯と同じように噛むことができるインプラント治療の始まりというのはどんなものだったのでしょうか。

いまから55年前、スウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が、血液の流れに関する研究を行うため、ウサギの体内にチタン製の生体顕微鏡用の器具を埋め込む作業をしていました。

ところがこの時、埋め込んだ器具と骨がくっついて外すことができなくなってしまったのです。このことがインプラントの開発につながっていきます。

この幸運とも言える偶然の出来事が、現在のチタン製インプラントの始まりであると言えます。

ブローネマルク博士はその後、永い年月、さまざまな基礎実験や動物実験を重ねて、歯科治療への応用法を探求し続けました。
そしてインプラント素材のチタンが、ある一定の条件で骨に埋入された時、骨の拒否反応はおこらず、強い結合が生まれることを明らかにしたのです。

博士は、この技法を「オッセオインテグレーション」(骨結合)と命名しました。そして1965年、人工歯根としての臨床応用をスタートし、現在のインプラントの基盤となっのです。

最初にインプラント治療を受けた30代の男性のインプラントは、35年以上経った時点でも何の問題もなく機能していた、と言われています。

1998年、ブローネマルク教授はチタン製インプラントの実績によって、スウェーデン政府からグランドプライズ賞を授与されました。チタンと骨との結合は科学的に正しいと認知されるようになったのです。




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